こんにちは、投資経験25年のサラリーマン投資家&FP2級技能士、みつぞうです。
「老後2000万円問題」とは?
「老後2000万円問題」という言葉を聞いたことがありますか?
よくわからないけど、定年までに2000万円貯めなきゃいけないってこと?
そんなにたくさん貯められるかな 。。。?
2019年6月に金融庁が公表した報告書を発端に、老後資金が2000万円不足するとして大きな話題になりました。
しかし、家族構成や老後に必要な資金は世帯それぞれ違います。
ましてや自分や配偶者が何歳まで生きるかもわかりません。
金融庁の報告書は、モデル世帯における一定の仮定の上での試算に過ぎないのです。
でも、モデルケースとはいえ、2000万円なんて貯めたことないし、自分の将来は大丈夫かと漠然とした不安に駆られてしまいますね。
いたずらに不安がるのではなく、自分の定年後の収入や支出を試算してみましょう!
将来の収支がわかれば、対策も立てやすくなります。
今日は、会社員である私の定年後の収入を試算してみましたので、ご紹介します。
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会社員の定年後の収入はいくらになるか?
以下は、会社員の年金について、私の例を交えてご説明します。
会社員の年金のしくみ
会社員の年金は、厚生年金(国民年金を含む)と退職金、企業年金からなります
3階:退職金と企業年金(退職一時金、市場金利連動年金、確定拠出年金)
2階:公的年金(厚生年金)
1階:公的年金(国民年金)
20歳以上の全員が加入する国民年金を1階、厚生年金を2階、退職金と企業年金を3階と呼び、3階建てと言うことがあります。
なるほど。国と会社で3階まで準備してくれるのね!
いくらぐらいもらえるのかしら?
公的年金とは
国民年金から老齢基礎年金を、厚生年金から老齢厚生年金をそれぞれ受給できます。
最大の加入期間である480ヶ月加入した場合の最大受給額は約268万円です。
受給額(年額) (令和2年度) | 加入期間 | 支給条件 | 支給開始年齢 | |
---|---|---|---|---|
加給年金 | 配偶者:390,900円 子:224,900円 (3人目から75,000円) | ー | 厚生年金の加入期間が 20年以上で、 65歳未満の配偶者 (年収850万未満) または18歳以下の子がいる | 老齢厚生年金 と同じ |
経過的加算 | 1,630円 × 追加加入期間 | 480ヶ月 ー 国民年金加入月 | 20歳未満60歳超の 厚生年金加入期間がある | 老齢厚生年金 と同じ |
老齢厚生年金 | 最大190万円程度 (終身年金) | 480ヶ月 | 加入期間:1ヶ月以上 老齢基礎年金が受給できる | 65歳に達した 日の翌月 |
老齢基礎年金 | 780,900円 (終身年金) | 最大480ヶ月 | 加入期間:10年以上 | 65歳に達した 日の翌月 |
公的年金(令和3年度)
老齢厚生年金の受給額は、平均標準報酬月額を元に計算されます。
また、2003年3月(平成15年3月)までとそれ以降で計算式が異なりますので、加入年や各自の平均標準報酬月額によって金額が変わります。
僕は22歳で厚生年金に加入したから、60歳で定年後、再雇用で3年働けば、老齢基礎年金を満額もらえるんだね。
年下の配偶者が65歳になるまでもらえる加給年金(約39万円)も大きいですね。
公的年金の加入履歴の確認や将来の年金額については、次の記事で紹介しています。
退職金と企業年金とは
退職金と企業年金は勤めている会社独自のしくみですので、企業ごとに異なります。
ここでは私の場合を簡単に紹介します。
受け取り 方法 | 一時金で受け取 る場合の受給額 | 年金で受け取る 場合の受給額 | 支給開始 年齢 | |
---|---|---|---|---|
退職 一時金 | 全額一時金 一部年金 | 約700万円 | 一時金分:300万円 年金分: 85万円/年×5年 | 60歳 |
市場金利 連動年金 | 一時金 終身年金 | 1,500万円 | 100万円/年 (20年保証、終身年金) | 60歳 |
確定拠出 年金 | 一時金 終身年金 有期年金 | 300〜 500万円 | 45万円/年×10年 (年利5%で10年の場合) | 60歳 |
企業年金(みつぞうの例)
受け取り方はいろいろ選べますが、市場金利連動年金は20年保証の終身年金*なので年金で受け取り、その他は一時金で受け取ることとします。
* 本人が死亡するまで一生年金が受給できる。20年より前に本人が死亡した時は、20年までの残りは遺族に支払われる。
そうすると、60歳時点で1,000〜1,200万円の一時金と、年額100万円(終身)がもらえることになります。
私の年金収入の試算結果と目指す姿
私と配偶者の年金収入の推移は概ね以下のようなかんじです。
収入(年額) | 60歳〜64歳 | 65〜 配偶者が65歳 | 配偶者が 65歳〜 | 配偶者が一人に なった後 |
---|---|---|---|---|
退職一時金 | 140万円/年 × 5年 | ー | ー | ー |
確定拠出年金 | 60万円/年 × 5年 | ー | ー | ー |
市場金利連動年金 (終身) | 100万円/年 | 100万円/年 | 100万円/年 | ー |
老齢厚生年金 (終身) | ー | 175万円/年 | 175万円/年 | ー |
老齢基礎年金 (終身) | ー | 78万円/年 | 78万円/年 | ー |
加給年金 | ー | 39万円/年 | ー | ー |
配偶者の老齢 厚生年金(終身) | ー | ー | 20万円/年 | ー |
配偶者の老齢 基礎年金(終身) | ー | ー | 70万円/年 | 70万円/年 |
遺族年金 | ー | ー | ー | 131万円/年 |
合計 | 300万円/年 | 392万円/年 | 443万円/年 | 201万円/年 |
みつぞう家の年金収入の推移
60歳定年から公的年金の受給前の5年間でも、企業年金で年額300万円ほどが手当てできています。
60歳で退職すると翌年の住民税の負担が大きいので、1年だけでも再雇用で働くと良いかもしれません。
また、再雇用で厚生年金を支払えば、老齢基礎年金を満額受給するための経過的加算も受給できます。
やはり60歳から65歳の5年間が厳しそうね。
その5年間とそれ以降にゆとりある生活をするには、資産をいくらぐらい準備すれば良いのかしら?
まとめ
いかがでしたか?
年金生活に必要な収入は生活レベルによりますが、一般に1月最低25万円必要で、できれば30万円欲しく、35万円あればゆとりがあるようです。
上記の資産は税金や健康保険等を考慮していませんので、次回はそれらも含めて収支がどうなりそうか、試算してみたいと思います。
本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
次の記事も老後の生活費の検討に役立つので、参考にしてみてください。
【年金】ねんきんネットで加入履歴と年金の見込み額を確認しよう!
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