こんにちは、投資経験25年のサラリーマン投資家&FP2級技能士、みつぞうです。
前回は定年後の収入を試算してみました。
今回はそれに続いて定年後の支出を試算して、収支がどうなるか確認してみたいと思います。
今日の記事を読むと
- 定年後はどんな支出があるの?
- 収入がいくらあれば足りるの?
が分かります。
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定年後の支出はいくらかかる?
支出については、世帯人数、生活レベル/暮らし方、子どもの有無/年齢や、発生するライフイベントによって千差万別です。
なので、ここではモデル世帯を設定して、支出を試算してみたいと思います。
モデル世帯の現在(現役)の支出は?
はじめにモデル世帯の現在(現役)の支出が次の通りと仮定します。
月々の支出
費目 | 金額 | 内容 |
---|---|---|
水道・光熱費 | ¥15,000 | 電気、ガス、水道代 |
交通・通信費 | ¥15,000 | 携帯電話、固定電話(光回線) |
住宅費 | ¥115,000 | 住宅ローン |
生活費 | ¥80,000 | 日常の食費、日用品、衣類など |
医療費 | ¥3,000 | 日常の医療費、薬代 |
教育費 | ¥45,000 | 学費、塾代、学用品代 |
夫の小遣い | ¥20,000 | 小遣い、昼食代 |
犬の飼育料 | ¥12,000 | 餌、衛生消耗品代、注射/薬代など |
変動費 | ¥30,000 | レジャー、交際費他 |
合計 | ¥335,000 |
モデル世帯の現役時の支出(月々)
毎月ではない支出
項目 | 金額 | 内容 |
固定資産税/ 都市計画税 | ¥160,000 | |
自動車税 | ¥50,000 | |
住宅ローン (ボーナス払い分) | ¥560,000 | 6月、12月 |
NHK受信料 | ¥14,000 | 1年払い |
塾の夏季/ 冬季講習代 | ¥90,000 | 春、夏、冬×¥30,000 |
車検代 | ¥55,000 | 2年に一度11万円を 1年分に振り分け |
帰省代 | ¥40,000 | 夏、冬 |
変動費 | ¥200,000 | 旅行、家電購入など |
合計 | ¥1,169,000 |
モデル世帯の現役時の支出(年ごと)
モデル世帯の年間支出は、¥335,000 × 12 + ¥1,169,000 = ¥5,189,000 となります。
年間の出費がこんなに掛かってるのね!
定年後は収入が減るよね。大丈夫かな?
モデル世帯の定年後の支出を計算する
次の仮定のもと、モデル世帯の定年後の支出を試算します。
月々の支出
費目 | 金額 | 内容 | 備考 |
所得税/住民税 | 約15,000 | 年金収入が350万円の場合 (確定申告で税額が決まる) | |
健康保険/ 介護保険 | 3万円程度 | 金額は加入する健康保険 によって異なる | |
水道・光熱費 | ¥15,000 | 電気、ガス、水道代 | 変更なし |
交通・通信費 | ¥15,000 | 携帯電話、 固定電話(光回線) | 変更なし |
住宅費 | ¥3,000 | メンテナンス費 | 住宅ローンが不要に。 |
生活費 | ¥70,000 | 日常の食費、日用品、 衣類など | 子どもの家での食事が減り減額 |
医療費 | ¥3,000 | 日常の医療費、薬代 | 変更なし |
子どもの小遣い | ¥20,000 | 学費、塾代、学用品代 | 増額 |
夫/妻の小遣い | ¥30,000 | 2人分の小遣い | 各¥15,000に変更。 全体としては増額 |
犬の飼育料 | ¥12,000 | 餌、衛生消耗品代、 注射/薬代など | 変更なし |
変動費 | ¥30,000 | レジャー、交際費他 | 変更なし |
合計 | ¥243,000 | 住宅ローンと教育費がなくなり 大幅減額だが、税金と健康保険・ 介護保険の負担が重い |
モデル世帯の定年後の支出(月々)
住宅ローンを完済したのと教育費が無くなりましたが、所得税/住民税と健康保険/介護保険が加わりました。
1ヶ月の支出は24万円程度と想定されます。
毎月ではない支出
項目 | 金額 | 内容 | 備考 |
固定資産税/ 都市計画税 | ¥160,000 | 変更なし | |
自動車税 | ¥50,000 | 変更なし | |
NHK受信料 | ¥14,000 | 1年払い | 変更なし |
車検代 | ¥55,000 | 2年に一度11万円を 1年分に振り分け | 変更なし |
帰省代 | ¥40,000 | 夏、冬 | 変更なし |
変動費 | ¥200,000 | 旅行、家電購入など | 変更なし |
合計 | ¥519,000 | 住宅ローンと教育費が なくなり大幅減額 |
モデル世帯の現役時の支出(年ごと)
年間の支出も、住宅ローンのボーナス払いと長期休暇の塾代がなくなったため、大幅に減る見込みです。
モデル世帯の場合、定年後の年間支出は、¥243,000 × 12 + ¥519,000 = ¥3,435,000 となります。
定年後のモデル世帯の収支は? 年金収入350万円あれば大丈夫!?
モデル世帯の場合、年金収入が350万円あれば、やっていけそうですね。
ただ、前回も書きましたが、年金支給が始まる65歳までの生活を支えるための資金は、準備しておく必要があります。
また、自分と配偶者が何歳まで生きるのかは誰にもわかりません。
人間が生きていくためにはお金が必要であり、それがいつまで必要なのかわからない。
それが長生きリスクです。
長生きリスクに対応するための1つの解は、終身年金だけで暮らせる生活レベルにすることです。
また、配当所得などの年金以外の収入を得ることも選択肢に入ります。
まとめ
いかがでしたか?
年金生活に必要な収入は生活レベルによりますが、一般に1月最低25万円必要で、できれば30万円欲しく、35万円あればゆとりがあるようです。
ただ、上記で試算したように、年間でまとまってかかる支出がかなり大きいこともわかりました。
会社員時代にはあまり気にしていなかった、税金や社会保障費もバカになりません。
皆さんも、現在の毎月/年間の代表的支出から定年後の支出を洗い出してみてください。
年金の見込み額との収支を求めてみることで、より早く必要な対策を打つことができます。
本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
次の記事も老後の生活費の検討に役立つので、参考にしてみてください。
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