こんにちは、投資経験25年のサラリーマン投資家&FP2級技能士、みつぞうです。
インデックス投資はオルカン一択だよね!
世界の株式全体に分散できて、その成長を享受できるのだから。
オルカンと米国S&P500指数に連動する投資信託が人気だけど、コクサイっていう指数もあるみたいね!
指数(インデックス)に連動する投資信託に投資するときは、その指数に含まれる国や銘柄が何で、どんな比率で配分されているかを理解することが大切ですよ!
指数に含まれる国の配分をきちんと理解して投資している人は、さほど多くないのではないでしょうか。
今日は、多くの株式ファンドにおいて、ベンチマークに採用されているMSCIの代表的なインデックスを比較してみたいと思います。
自分の投資にはどの指数が合っているのか、見極めるときの参考になれば幸いです。
この記事を読むと、
- MSCIの代表的なインデックスである、ACWIやKOKUSAIなど関連する指数の紹介
- 各指数の特徴と向いている人
がわかります。
簡潔に見やすく書いていますので、忙しい方でもお気軽にご覧ください。
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MSCIの世界株指数はどんなものがある?
MSCIの株式指数の概要
MSCIの株式インデックスは次のように分類されています。
世界の株式インデックスは、大きく次の4つに分けられています。
MSCI World Index(先進国市場指数)
MSCIワールドインデックスの国・地域別構成比とパフォーマンスは次のとおりです。
2008年1月を100として、2023年1月までの12年間のパフォーマンスは255.19と約2.5倍に上昇していることがわかります。
MSCI Emerging Market Index(新興国市場指数)
MSCIエマージング・マーケットインデックスの国・地域別構成比とパフォーマンスは次のとおりです。
2008年1月を100として、2023年1月までの12年間のパフォーマンスは135.78と35%上昇していることがわかります。
なお、ロシアはエマージング・マーケットインデックスから除外され、2022年3月にスタンドアロン・マーケットインデックスに再分類されました。
ロシア株のMSCIのエマージング・マーケットインデックスにおけるウエート3.24%の資産は取引できていません。
MSCI Frontier Markets Index(発展途上国市場指数)
MSCIフロンティア・マーケットインデックスの国・地域別構成比とパフォーマンスは次のとおりです。
2008年1月を100として、2023年1月までの12年間のパフォーマンスは81.29と下落していることがわかります。
MSCI ACWI Index(MSCI All County World Index)
MSCI ACWIインデックス(All County World Index。いわゆるオールカントリー指数)は、先に述べたMSCI World IndexとMSCI Emerging Markets Indexとからなります。
なお、「オールカントリー指数」と呼んではいますが、全世界の国を投資対象にしているわけではなく、MSCI Frontier Markets Indexに含まれる国やその他の国は含まれていません。
オルカンって世界の全部の国が入ってるわけじゃないのね!
知らなかったわ。
MSCI ACWIインデックスの国・地域別構成比とパフォーマンスは次のとおりです。
2008年1月を100として、2023年1月までの12年間のパフォーマンスは237.26と約2.37倍に上昇していることがわかります。
ただ、MSCI World Indexのパフォーマンスをやや下回っています。
これは、この間のパフォーマンスが低いMSCI Emerging Markets Indexを含むことが要因です。
MSCI Kokusai Index(MSCI World Indexから日本を除いた指数)
MSCI コクサイインデックスは、MSCI World Indexから日本を除いた指数です。
22の先進国/地域における、大型株と中型株合わせて1271銘柄で構成されます。
MSCIコクサイインデックスの国・地域別構成比とパフォーマンスは次のとおりです。
2008年1月を100として、2023年1月までの12年間のパフォーマンスは255.19と約2.5倍に上昇していることがわかります。
MSCIの代表的な世界株指数のパフォーマンスは?
上図はMSCIのインデックスのうち、ACWI、EM(Emerging Markets)、コクサイ、日本、米国の各インデックスについて、1993年2月を100として以降の30年間のパフォーマンスを表したグラフです。
この30年間のパフォーマンスでは、米国インデックスが1032と最も高く、日本インデックスが158と最も低い結果となりました。
ACWIは563、EMは353、注目すべきはコクサイが741だったことです。
ACWIとコクサイの違いは、日本とEMを含むかどうかです。
パフォーマンスが低い日本とEMを含まないコクサイが、ACWIを上回った形です。
MSCI Kokusaiという選択肢はどうか?
MSCI Kokusai Index(コクサイ)は、MSCI World Indexから日本を除いたインデックスです。
また、ACWIから見ると、日本とEM(Emerging Markets Index)を抜いたインデックスということもできます。
コクサイのメリット
- パフォーマンスが高い(ACWIを上回る)
- 日本とEM(Emerging Markets)を含まないため、ACWIより米国の割合が高い
(米国の比率は、ACWIで60%、コクサイで72%) - 先進国のみのため、新興国ほどの政治リスクがなく、安定したパフォーマンスが期待できる
コクサイのデメリット
- 22の先進国/地域の株式のインデックスであり、ACWIより分散が効いていない
過去30年の実績を見ると、米国S&P500指数に連動する投資信託やETFに投資するのが最も高いパフォーマンスが期待されますが、米国一国だけに投資することをリスクと考える場合は、ACWIやコクサイが検討の遡上に上がります。
一定の分散を確保しながらより高いパフォーマンスを期待したい場合は、コクサイを選択するのもありだと思います。
なお、コクサイには日本の株式が含まれません。これは、すでに日本株を持っている日本の投資家が、海外の株式に投資することを想定して作られたインデックスだからです。
過去30年のパフォーマンスでは、日本の株式はインデックス投資に向いているとは言えません。
「日本株は個別株を選別して投資し、海外株はコクサイに投資する」
といった使い方が考えられるかと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、MSCIのインデックス指数について、ご紹介しました。
次のような方は、コクサイ(MSCI Kokusai Index)を検討されるのはいかがでしょうか。
- 政治リスクや為替リスクが高い新興国は組み入れたくない
(または、インドなど将来有望な国を選別して投資したい) - 日本株は個別で投資する
- 米国一国だけではなく、世界の株式に分散したい
ちなみに筆者は、MSCIコクサイインデックスに連動する<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドに投資しています。
2015年ころから自分のNISA口座で、2018年からは子供のジュニアNISA口座と未成年口座で積み立てていますが、子供のジュニアNISA口座では+41.21%、未成年口座では+62.59%の含み益となっています。
自分が購入する投信が何の指数に連動し、どのような国・地域を組み入れているか、他の金融資産とのバランスは問題ないかを一度確認してみることをお勧めします。
本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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