ふるさと納税は2000円を負担するだけで、いろんな返礼品がもらえてお得だよね!
そうね。だけど子供が高校や大学に進学すると、ふるさと納税の上限額が下がるらしいわよ!
こんにちは、投資経験25年のサラリーマン投資家&FP2級技能士、みつぞうです。
ふるさと納税はいろんな返礼品がもらえるので多くの人が利用していますが、子供の進学・卒業や配偶者の働き方によって、上限額が変わることがあります。
今日は、ふるさと納税の上限額について確認します。
簡潔に見やすく書いていますので、忙しい方でもお気軽にご覧ください。
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子供が高校や大学に進学すると、ふるさと納税の上限額が下がる!?
子供が高校や大学に進学した年は、ふるさと納税の上限額が前年より下がる可能性があります。
子供が高校や大学に進学すると、所得税/住民税の扶養控除が適用されるためです。
扶養控除の金額は次の表のとおりで、子供の年齢や所得税/住民税で異なります。
子供の年齢 | 扶養控除 (所得税) | 扶養控除 (住民税) |
---|---|---|
16歳以上19歳未満 | 38万円 | 33万円 |
19歳以上23歳未満 | 63万円 | 45万円 |
23歳以上 (扶養している場合) | 38万円 | 33万円 |
所得税・住民税の扶養控除
扶養控除は子供の人数分適用されますので、高校生の子供が2人なら38万円×2=76万円となります。
扶養控除は所得税や住民税の課税所得を下げてくれるので、税金が安くなりありがたいものです。
しかし、ふるさと納税においては、税金(住民税)が安くなることによって、ふるさと納税の納税額の上限*が下がることになります。
* ふるさと納税の納税額から2,000円を除いた全額が控除される上限の納税額
ふるさと納税で税金が控除されるしくみは、次の表のとおりです。
ふるさと納税の上限額は、「③住民税 特別控除」の上限である住民税の所得割額の20%から決まります。
つまり、扶養控除によって住民税の課税所得が下がると、住民税の所得割額(所得に応じて課税される住民税額)が下がり、その20% = 「ふるさと納税の上限額」も下がるというわけです。
控除される 税金 | 計算式 | 上限 |
---|---|---|
①所得税 寄附金控除 | (寄附金額 – ¥2,000) × 所得税の税率 × 1.021 | 寄附金額が 総所得金額の40% |
②住民税 基礎控除 | (寄附金額 – ¥2,000) × 10% | 寄附金額が総所得 金額の30% |
③住民税 特例控除 | (寄附金額 – ¥2,000) × (90% – 所得税の税率 × 1.021) | 控除額が住民税 所得割額の20% |
ふるさと納税の控除額の計算式
ふるさと納税の上限額(目安)を確認する
ふるさと納税の上限額の確認するには
ふるさと納税の上限額の目安は次の給与収入と家族構成の表で確認できます。
出典:ふるさと納税のしくみ 税金の控除について(総務省)
給与収入 | 独身/ 共働き | 共働き+ 高校生1人 | 共働き+ 大学生1人 | 共働き+ 大学生1人+ 高校生1人 |
---|---|---|---|---|
300万円 | 28,000 | 19,000 | 15,000 | 7,000 |
325万円 | 31,000 | 23,000 | 18,000 | 10,000 |
350万円 | 34,000 | 26,000 | 22,000 | 13,000 |
375万円 | 38,000 | 29,000 | 25,000 | 17,000 |
400万円 | 42,000 | 33,000 | 29,000 | 21,000 |
425万円 | 45,000 | 37,000 | 33,000 | 24,000 |
450万円 | 52,000 | 41,000 | 37,000 | 28,000 |
475万円 | 56,000 | 45,000 | 40,000 | 32,000 |
500万円 | 61,000 | 49,000 | 44,000 | 36,000 |
525万円 | 65,000 | 56,000 | 49,000 | 40,000 |
550万円 | 69,000 | 60,000 | 57,000 | 44,000 |
575万円 | 73,000 | 64,000 | 61,000 | 48,000 |
600万円 | 77,000 | 69,000 | 66,000 | 57,000 |
625万円 | 81,000 | 73,000 | 70,000 | 61,000 |
650万円 | 97,000 | 77,000 | 74,000 | 65,000 |
675万円 | 102,000 | 81,000 | 78,000 | 70,000 |
700万円 | 108,000 | 86,000 | 83,000 | 75,000 |
725万円 | 113,000 | 104,000 | 88,000 | 79,000 |
750万円 | 118,000 | 109,000 | 106,000 | 84,000 |
775万円 | 124,000 | 114,000 | 111,000 | 89,000 |
800万円 | 129,000 | 120,000 | 116,000 | 107,000 |
825万円 | 135,000 | 125,000 | 122,000 | 112,000 |
850万円 | 140,000 | 131,000 | 127,000 | 118,000 |
875万円 | 146,000 | 136,000 | 132,000 | 123,000 |
900万円 | 152,000 | 141,000 | 138,000 | 128,000 |
925万円 | 159,000 | 148,000 | 144,000 | 135,000 |
950万円 | 166,000 | 154,000 | 150,000 | 141,000 |
975万円 | 173,000 | 160,000 | 157,000 | 147,000 |
1000万円 | 180,000 | 166,000 | 163,000 | 153,000 |
共働き世帯/独身世帯の上限額
給与収入 | 片働き | 片働き+ 高校生1人 | 片働き+ 大学生1人+ 高校生1人 |
---|---|---|---|
300万円 | 19,000 | 11,000 | - |
325万円 | 23,000 | 14,000 | 3,000 |
350万円 | 26,000 | 18,000 | 5,000 |
375万円 | 29,000 | 21,000 | 8,000 |
400万円 | 33,000 | 25,000 | 12,000 |
425万円 | 37,000 | 29,000 | 16,000 |
450万円 | 41,000 | 33,000 | 20,000 |
475万円 | 45,000 | 36,000 | 24,000 |
500万円 | 49,000 | 40,000 | 28,000 |
525万円 | 56,000 | 44,000 | 31,000 |
550万円 | 60,000 | 48,000 | 35,000 |
575万円 | 64,000 | 56,000 | 39,000 |
600万円 | 69,000 | 60,000 | 43,000 |
625万円 | 73,000 | 64,000 | 48,000 |
650万円 | 77,000 | 68,000 | 53,000 |
675万円 | 81,000 | 73,000 | 62,000 |
700万円 | 86,000 | 78,000 | 66,000 |
725万円 | 104,000 | 82,000 | 71,000 |
750万円 | 109,000 | 87,000 | 76,000 |
775万円 | 114,000 | 105,000 | 80,000 |
800万円 | 120,000 | 110,000 | 85,000 |
825万円 | 125,000 | 116,000 | 90,000 |
850万円 | 131,000 | 121,000 | 108,000 |
875万円 | 137,000 | 126,000 | 114,000 |
900万円 | 143,000 | 132,000 | 119,000 |
925万円 | 150,000 | 138,000 | 125,000 |
950万円 | 157,000 | 144,000 | 131,000 |
975万円 | 164,000 | 151,000 | 138,000 |
1000万円 | 171,000 | 157,000 | 144,000 |
共働き世帯/独身世帯の上限額
・住宅ローン控除や医療費控除ほかの控除を受ける方、年金収入のみの方や事業者の方は異なります。
・社会保険料控除額は給与収入の15%と仮定しています。
・上記の表はあくまで目安です。具体的な計算についてはお住いの自治体に問い合わせてください。
詳細な試算は、ふるさと納税サービスのサイトで行うことができます。
子供が高校や大学に進学すると、ふるさと納税の上限額が下がる
夫の年収が500万円の共働き世帯で子供が16歳未満の場合、先の早見表より、ふるさと納税の上限額は61,000となります。
子供が高校に入学して16歳になると、ふるさと納税の上限額は49,000円になり、前年より12,000円低くなります。
さらに、子供が大学に入学して19歳になると、ふるさと納税の上限額は44,000円になり、前年より5,000円低くなります。
このように、子供の年齢によって、ふるさと納税の上限額が変わります。
うっかり、前年と同じ金額を納税してしまうと、自己負担額が2,000円を上回ってしまいますのでご注意ください。
なお、この傾向は片働き世帯でも同様です。
ふるさと納税の上限額が上がるケースがある
一方、ふるさと納税の上限額が前年より上がるケースも考えられます。
例えば次のようなケースです。
- 学生の子供が23歳になったとき
- 扶養配偶者の収入が増えて扶養から外れたとき
1.のケースでは、大学生の子供が23歳になると、扶養控除がそれまでより引き下げられるので、ふるさと納税の上限額は49,000円になり、前年より5,000円高くなります。
また、2.のケースでは、夫の収入が500万円の片働き世帯の上限額は49,000円ですが、配偶者が扶養から外れると69,000円に上がります。
まとめ
いかがでしたか?
子供の進学など家族構成の変化に応じて変わるふるさと納税の上限額についてご紹介しました。
便利なふるさと納税ですが、自己負担額が2,000円を超えてしまっては残念です。
ご自分の家族構成と収入、各種控除を考慮した詳細なシミュレーションを行うことをオススメします。
本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
次の記事も税金について役立つので、参考にしてみてください。
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