年利r%で複利運用しながら、将来のn年間にわたって毎年一定額を受け取るために必要な元本を求める係数を「年金現価係数」といいます。
定年退職後のじぶん年金を構築する場合、毎年受け取りたい年金額に対して必要な原資を計算するために使用できます。
取り崩し期間と年利から簡単に年金現価係数が求められる早見表が便利です。
年利r% → n年運用 ↓ | 1% | 2% | 3% | 4% | 5% | 6% | 7% | 8% | 9% | 10% |
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1 年 | 0.990 | 0.980 | 0.971 | 0.962 | 0.952 | 0.943 | 0.935 | 0.926 | 0.917 | 0.909 |
2 年 | 1.970 | 1.942 | 1.913 | 1.886 | 1.859 | 1.833 | 1.808 | 1.783 | 1.759 | 1.736 |
3 年 | 2.941 | 2.884 | 2.829 | 2.775 | 2.723 | 2.673 | 2.624 | 2.577 | 2.531 | 2.487 |
4 年 | 3.902 | 3.808 | 3.717 | 3.630 | 3.546 | 3.465 | 3.387 | 3.312 | 3.240 | 3.170 |
5 年 | 4.853 | 4.713 | 4.580 | 4.452 | 4.329 | 4.212 | 4.100 | 3.993 | 3.890 | 3.791 |
6 年 | 5.795 | 5.601 | 5.417 | 5.242 | 5.076 | 4.917 | 4.767 | 4.623 | 4.486 | 4.355 |
7 年 | 6.728 | 6.472 | 6.230 | 6.002 | 5.786 | 5.582 | 5.389 | 5.206 | 5.033 | 4.868 |
8 年 | 7.652 | 7.325 | 7.020 | 6.733 | 6.463 | 6.210 | 5.971 | 5.747 | 5.535 | 5.335 |
9 年 | 8.566 | 8.162 | 7.786 | 7.435 | 7.108 | 6.802 | 6.515 | 6.247 | 5.995 | 5.759 |
10 年 | 9.471 | 8.983 | 8.530 | 8.111 | 7.722 | 7.360 | 7.024 | 6.710 | 6.418 | 6.145 |
11 年 | 10.368 | 9.787 | 9.253 | 8.760 | 8.306 | 7.887 | 7.499 | 7.139 | 6.805 | 6.495 |
12 年 | 11.255 | 10.575 | 9.954 | 9.385 | 8.863 | 8.384 | 7.943 | 7.536 | 7.161 | 6.814 |
13 年 | 12.134 | 11.348 | 10.635 | 9.986 | 9.394 | 8.853 | 8.358 | 7.904 | 7.487 | 7.103 |
14 年 | 13.004 | 12.106 | 11.296 | 10.563 | 9.899 | 9.295 | 8.745 | 8.244 | 7.786 | 7.367 |
15 年 | 13.865 | 12.849 | 11.938 | 11.118 | 10.380 | 9.712 | 9.108 | 8.559 | 8.061 | 7.606 |
20 年 | 18.046 | 16.351 | 14.877 | 13.590 | 12.462 | 11.470 | 10.594 | 9.818 | 9.129 | 8.514 |
25 年 | 22.023 | 19.523 | 17.413 | 15.622 | 14.094 | 12.783 | 11.654 | 10.675 | 9.823 | 9.077 |
30 年 | 25.808 | 22.396 | 19.600 | 17.292 | 15.372 | 13.765 | 12.409 | 11.258 | 10.274 | 9.427 |
年金現価係数の早見表
使い方は簡単。毎年受け取りたい年金額に年金現価係数を掛けるだけです。
計算例: 年利5%で運用しながら毎年100万円を30年間取り崩すために必要な元本はいくら?
5%で30年間取り崩すときの年金終価係数:15.372
元本
= 100万円 × 15.372 = 1537万円
つまり、上の例では約1537万円を年利5%で複利運用すれば、30年間にわたって毎年100万円を取り崩すことができることを示します。
グラフに表すと次のようになります。
30年間にわたり毎年100万円を取り崩す場合、年利3%で運用すると元本は1960万円必要ですが、年利7%だと1241万円でよいことがわかります。
また、毎年の取り崩し額が200万円の場合は、年利3%で3920万円、年利5%で3074万円、年利7%では2482万円の元本が必要となります。
上のグラフは5%で運用しながら毎年100万円(または200万円)を30年間にわたって取り崩すときの、残高の推移です。
5%で複利運用することで残高の減少カーブは緩やかになり、確かに30年間にわたって毎年100万円(または200万円)を取り崩せ、30年目に残高がゼロになることが確認できます。
年金現価係数の求め方
必要な年金現価係数が早見表にないときは、次の計算式で求めることができます。
年金現価係数の計算式
$$\small{年金現価係数=\cfrac{(1+r)^n-1}{r (1+r)^n }}$$
r = 年利(%)
n = 積立年数
電卓で計算するときは、次のように入力すると計算できます。
年金現価係数は、じぶん年金を構築するときの目標額(原資)を求めるのに役立ちます。
ライフプランの作成にお役立てください。
ライフプランの立て方を理解するにはファイナンシャル・プランナー(FP)3級または2級を学ぶのがオススメです。
FPと聞くと難しいと思われるかもしれませんが、次に挙げるような人生で必要となるお金の一般常識を学ぶことができます。
- 人生の3大資金(教育資金、住宅資金、老後資金)を準備するためのライフプランの立て方や利用可能な制度やローンのしくみ
- 健康保険や雇用保険、生命保険、損害保険などの保険のしくみ
- 国民年金や厚生年金(老齢給付、障害給付、遺族給付)や企業年金(確定給付年金、確定拠出年金など)のしくみ
- 資産運用に関する一般常識や金融商品のしくみ
- 所得税のしくみと計算のしかた
- 不動産の基本と取引、法令、税金
- 相続の基本、相続税、贈与税
以下に人気のあるテキストをご紹介しますので、ぜひチャレンジしてみてください!
複利計算に便利な6つの係数
- 複利運用の最終金額を求める「終価係数」
- 複利運用で将来一定額にするのに必要な元本を求める「現価係数」
- 複利運用+積み立ての最終金額を求める「年金終価係数」
- 複利運用+積み立ての積み立て額を求める「減債基金係数」
- 年金額やローン支払い額(年額)を求める「資本回収係数」