こんにちは、投資経験25年のサラリーマン投資家&FP2級技能士、みつぞうです。
専業主婦の方はパートなどで働いていない限り給与所得がありませんので、所得税や住民税を支払う必要はありませんね。
では、専業主婦の方が株式に投資して、配当金を受け取ったらどうでしょうか?
株式の配当金には約20%の税金(所得税、住民税)がかかるので、税金を源泉徴収された残りが入金されます。
ということは、専業主婦も所得税や住民税を払っているということ?
その通りです。でも、専業主婦なら確定申告で還付される可能性がありますよ。
それは知らなかったわ!先生、詳しく教えてください。
今日は、専業主婦が株式投資で得た配当金にかかる税金についてお話します。
この記事を読むと、
- 専業主婦が受け取る配当金にかかる税金のしくみ
- 配当金から引かれた税金の取り返し方
がわかります。
簡潔に見やすく書いていますので、忙しい方でもお気軽にご覧ください。
※この記事はアフィリエイト広告を利用しています。
結論:専業主婦が保有する株式の配当金は、非課税または大幅に節税できる!!
まずは、配当金の源泉徴収額を確認しましょう。
いかがですか?
配当金には20.315%の税金がかかり、源泉徴収されます。
せっかく75万円の配当収入があっても、そこから15万円も税金を引かれるのは悔しいですよね!
配当金にかかる所得税/住民税の総合課税による計算方法を確認してみましょう。
配当金にかかる所得税の計算のしかた
収入が配当金だけの専業主婦の場合、所得税は次のように計算します。
次の表に示す通り、年間の配当所得が95万円以下なら所得税は非課税になります。
所得額 | 所得控除 (基礎控除) | 所得税率 | 税額控除 (配当控除) | 実質税率 | 所得税額 | ご主人の所得控除 |
---|---|---|---|---|---|---|
48万円以下 | 48万円 | ― | ― | ― | 0円 | 配偶者控除が適用される |
48万円超 95万円以下 | 48万円 | 5% | 10% | 0% | 0円 | 48万円超: 配偶者特別控除に切り換わる 95万円超: 配偶者特別控除が減額 |
通常、専業主婦はご主人の扶養に入っていますが、専業主婦の所得がご主人の所得控除に影響しますので注意が必要です。
配当金にかかる住民税の計算のしかた
次に、収入が配当金だけの専業主婦について、住民税の計算方法を横浜市の例で説明します。
専業主婦ですので、扶養家族はいないという前提でのお話です。
次の表に示す通り、前年の配当所得が45万円以下なら、住民税は非課税になります。
前年の所得 | 所得割額 | 均等割額 | 所得税額 |
---|---|---|---|
45万円以下 | 0円 | 0円 | 0円 |
約63万円以下 | 0円 | 6,200円 | 6,200円 |
75万円 | 8,500円 | 6,200円 | 14,700円 |
95万円 | 23,000円 | 6,200円 | 29,200円 |
配当所得にかかる所得税と住民税が非課税になる場合
次の表は所得税と住民税をまとめたものです。
所得税は当年の所得をもとに計算しますが、住民税は前年の所得をもとに計算します。
ここでは、簡単のために、今年と前年の所得が同じと仮定しています。
今年と前年 の所得 | 所得税額 | 住民税 所得割額 | 住民税 均等割額 | 合計税額 |
---|---|---|---|---|
45万円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
48万円 | 0円 | 0円 | 6,200円 | 6,200円 |
約63万円 | 0円 | 0円 | 6,200円 | 6,200円 |
75万円 | 0円 | 8,500円 | 6,200円 | 14,700円 |
95万円 | 0円 | 23,000円 | 6,200円 | 29,200円 |
横浜市の場合、年間の配当収入が45万円までは、所得税/住民税ともに非課税になります。
専業主婦が配当金から源泉徴収された税金は、確定申告で取り返せる
配当金にかかる所得税/住民税の計算のしかたを説明してきましたが、源泉徴収される金額と大きく異なることにお気づきでしょうか?
専業主婦でも確定申告をすることで、所得税/住民税を両方非課税にしたり、配当控除を利用して多くの還付金を受け取ることができます。
今年と前年 の所得 | 所得税額 | 住民税額 | 源泉徴収税額 (20.315%) | 確定申告の 還付金額 |
---|---|---|---|---|
45万円 | 0円 | 0円 | 91,417円 | 91,417円 |
48万円 | 0円 | 6,200円 | 97,512円 | 91,312円 |
約63万円 | 0円 | 6,200円 | 127,984円 | 121,784円 |
75万円 | 0円 | 14,700円 | 152,362円 | 137,662円 |
95万円 | 0円 | 29,200円 | 192,992円 | 163,792円 |
45万円の配当金を受け取るためには、配当利回りが4%として、11,240,000円の投資元本が必要ですので、専業主婦が簡単に投資できる金額ではないと思います。
しかし、逆に言えば、多くの専業主婦にとっては、配当金は原則非課税になるとも言えます。
配当所得がある専業主婦の方は、ぜひ確定申告をして源泉徴収された税金を取り返しましょう!!
まとめ
専業主婦の配当収入が45万円以内なら、所得税と住民税は非課税になるので、源泉徴収された税金は確定申告ですべて取り返せます。
いかがでしたか?
今回は、配当収入がある専業主婦の税金について、ご紹介しました。
意外と盲点ではないかと思いますが、とてもお得ですので、該当する方はご検討ください。
本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
次の記事も節税について役立つので、参考にしてみてください。
【老後の生活費】配当控除で節税できる金額を試算した | 配当控除のススメ
【じぶん年金】高配当株のお宝銘柄の運用成績[2022年5月]
#確定申告 #株式 #主婦 #所得税 #住民税 #配当控除 #ファミリー世帯 #節税
コメント お気づきの点がありましたら、お気軽にお書きください。