こんにちは、投資経験25年のサラリーマン投資家&FP2級技能士、みつぞうです。
さまざまな事情で、小さな子供を抱えて片親で生きていかなければならない状況になることがあります。
今日はこんな方を税金面から支援する「ひとり親控除」についてご紹介します。
この記事を読むと、
- ひとり親控除とはどんな制度か?
- ひとり親控除を利用するにはどうすれば良いか?
という疑問が解決します。
簡潔に見やすく書いていますので、忙しい方でもお気軽にご覧ください。
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ひとり親控除はどんな制度? 寡婦/寡夫控除と何が違う?
ひとり親控除はこんな制度
納税者がひとり親のときは「ひとり親控除」という所得控除を受けることができます。
ひとり親控除は所得税と住民税に適用でき、所得税は令和2年分から、住民税は令和3年分から適用できます。
出典:ひとり親控除(国税庁)
ひとり親控除は次の人が対象となります。
ひとり親控除は以前の制度(寡婦控除/寡夫控除)と何が違う?
令和2年度の税制改正で、ひとり親控除の新設と寡婦控除の見直し(寡夫控除は廃止)が決まりました。
それまでの制度にあった、婚姻歴や男女間の不公平が解消されました。
また、所得制限(所得500万円以下)も設けられました。
出典:「未婚のひとり親に対する税制上の措置及び寡婦(寡夫)控除の見直し」(財務省、総務省)
改正のポイントは次のとおりです。
改正のポイント
- 改正前の制度に不公平な点があった
- 同じひとり親でも、離婚・死別なら寡婦(寡夫)控除が適用されたが、未婚は適用されなかった。
- 同じひとり親でも、男性と女性で控除額が異なっていた。
- 改正後のポイント
- 婚姻歴や性別にかかわらず、同一生計の子を持つ単身者にひとり親控除(所得税:35万円、住民税:30万円)を適用する。
- ひとり親に該当しない寡婦(扶養親族がないか、子以外の扶養親族がある)、は従来と同様に寡婦控除(所得税:27万円、住民税:26万円)を適用する(所得制限500万円)。
ひとり親控除の手続きのしかた
年末調整で申告する
給与所得者の場合は、年末調整で「給与所得者の扶養控除等申告書」の「□ひとり親」欄にチェックを入れて提出すればOKです。
毎年、忘れずに記入して提出してください。
確定申告で手続きする
自営業やフリーランスの人、年末調整で申告し忘れた人は確定申告で手続きすることができます。
確定申告書の第一表において、
- 「寡婦、ひとり親控除」の「区分」欄に「|」を記入し
- その右に控除額(ひとり親控除:35、寡婦控除:27)を入力
します。
次に、第二表の「本人に関する事項」において、
- 「ひとり親」に〇を記入
(寡夫控除の適用を受ける場合は、「寡婦」に〇を記入し、あてはまる事由に✔を記入)
します。
ひとり親控除を申告し忘れたら?
確定申告でひとり親控除を申告し忘れた場合は、「更生の請求」を行うことで5年以内ならさかのぼって還付を受けることができます。
まとめ
- ひとり親で子供を育てる人は、所得税/住民税の「ひとり親控除」の適用を受けることができる(対象者、所得制限は前期のとおり)。
- ひとり親控除を適用すると、所得税率10%の人で所得税3.5万円、住民税1.5万円で合計5万円の税金を削減できる。
- 会社員は年末調整で申告。自営業/フリーランスの人は確定申告で申告できる。
いかがでしたか?
今回は、所得税/住民税のひとり親控除について、ご紹介しました。
ひとり親に該当するシングルマザー、シングルファーザーの方は、忘れずに申告されることをお勧めします。
本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
次の記事も税金について役立つので、参考にしてみてください。
所得税の計算のしかた [会社員編]
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